合気道研心会の会員の皆様にお聞きした「合気道体験談」です。
西川さんに聞きました
指導の先生である金先生に「道場で一番のタフネスです。」と言わしめる西川さん。お孫さんとともに合気道の稽古をなさっています。
質問と答え
- 合気道をはじめられたのは、お幾つの時ですか?
- 62歳でした。
- きっかけは何だったのですか?
- 職場の先輩から、植芝大先生、藤平光一先生、合気道と神道、※音霊と言霊(おとたま、ことたま)、陰と陽、西洋文明と東洋文明、自然食と食養、等の話をよく聞かされました。それ以来、合気道に興味を持ってきたからです。
- 若い頃に何かやっていらっしゃったスポーツはあったのですか?
- 10代前半に柔道をやっていました。後半は大学受験のため断念しましたが。
- どんなお仕事をされてこられたか教えていただけますか?
- 日本国政府の実施する開発途上国に対する、技術協力の仕事に携わって来ました。
- お好きなTV番組はありますか?
- ニュースとニュース解説に係わる番組ですね。
- 好きな俳優・歌手はいらっしゃいますか?
- 作家は司馬遼太郎、俳優は※藤田進と笠智衆。歌手は※松島詩子と淡谷のり子です。
- 合気道を続けていらっしゃる事について奥様はなにか仰いますか?
- 何も言いませんよ。(笑)
- 元気に稽古を続けていらっしゃる健康の秘訣はありますか?
- 柔軟体操(ヨガ式ストレッチ)を過去37年間続けているためではないかと推察されますね。
- 年配になってから合気道をはじめる方々に、先輩としてひと言お願いします。
- まず、体をやわらかくする努力を重ねて、「気長に、あせらず」というところでしょうか。
- 最後に、西川さんにとって合気道とは何ですか?
- よくわかりません。合気道はあまりにも奥が深く、意味深長ですから。
体験談に寄せて 金先生(神奈川地区・指導担当)
伊勢原市合気道会会長の西川さんは、厚木市合気道会会長の内田さん、愛甲石田道場の親睦会長の女部田さんと共に三人組と呼ばれています。お三方と も、現在60代後半で、また合気道をはじめたというのも60歳になってからという共通点があります。20代、30代の会員が肩で息をしながら稽古をしてい る時でも、お三方とも黙々と、息も切らすことなく稽古を続けいています。
西川さんは、台湾生まれで九州育ち合気道をはじめたのがインドネシア、仕事関連で東南アジアの生活も長いということで、南国の暑さを知る西川さんは 真夏でも汗をかくことがなく、道場で一番のタフネスです。(もちろんそこには西川さんの体質的なことも加味しているかと思いますが)
また、進取の気勢といいますか、お仕事を勇退され日本に帰国後、伊勢原合気道会へ入会以来、春の地区合宿・秋の全体合宿は一回も欠かさずにご参加、また、ビデオを見ては普段の稽古ではしないような技を、ご研鑽なさっている、その熱心さには本当に頭が下がります。
今後とも、伊勢原市合気道会の会長として、また人生の大先輩として、宜しくご助言いただければ幸いです。
注釈
藤田進:(明治45年~平成2年)代表作に「姿三四郎」(故黒澤明監督のデビュー作)テレビ出演に「ウルトラマン」も。
松島詩子:(明治38年~平成8年)昭和の歌謡史を代表する歌手。代表作に「マロニエの木蔭」