合気道研心会の会員の皆様にお聞きした「合気道体験談」です。
アンドリューさんに聞きました
海の向こうからやってきたアンドリューさん。学校の英語教員として子供たちの教育に従事なさっておられます。
今回のインタビュー用紙には全て日本語(漢字も、もちろんきっちり正確にお書きになっています!)でお答えいただきました。しかも字も大変きれいなんです・・・。ほんとうに勉強熱心なお方です。
質問と答え
- 日本に初めて来られたのはおいくつですか。
- 17歳の時、当時北海道に留学しました。
- 日本の第一印象を教えて下さい
- ちょっと驚いた。よく新築のビルの隣に古いお寺があるなんて思いつかなかった。そしてはじめて見た雪。
- お好きな町、よく行く場所はありますか。
- 航空公園
- 日本語はどのように勉強されたのですか。
- 日常生活で活かした。それとサザエさん(TVアニメ)で教えてもらった。
- ご自身が教鞭を執っていらっしゃるということでお聞きします、日本人がある程度英語を話せるようになるための勉強法のいちばんの近道はなんだと思いますか。
- 運転には機械学の講義でとても覚えられないことと同じように、実際に話すしかないと思います。
- 故郷のオーストラリアでは何かスポーツをやっていたのですか。
- 自分にとってスポーツではないですが、合気道と空手をやっていた。
- 合気道と、であったきっかけは何ですか
- 空手をやっていて、武道の雑誌を読んでいて合気道について記事がよく載っていて、興味を深めた。1992年、名古屋で※ワーキングホリデーをやっていて、住んでいたマンション近くに合気道道場がありました。入門しました。
- どうしても駄目な(日本の)食べ物はありますか
- なっとう、いくら、馬刺し(馬肉のお刺身)
- 日本または日本人の好きなところは
- いっぱいある。
「いっぱいあります、ホントにたくさん。それを全てお話しようと思うならば、僕は論文を書きます♪」とのこと。(後日、直接この点についてご本人とお話する機会が後日ありました。) - 反対にいやだなぁというところはありますか
- 特にないです。
- 最後に、アンドリューさんにとって合気道とは何ですか
- 考える人の武道。相手に合わせて、お互いに分かり合って成長させるものです。
編集後記
アンドリュー氏が研心会にはじめてやってきてから、どのくらい経っただろう、もうすっかりお馴染みさんである。
流暢な日本語、上品な身のこなしは「ジェントルマン(紳士)」というの相応しい。青い目の稽古生は、いまや研心会にはなくてはならない存在だ。研心会五月の恒例行事、「海外からの稽古生との交流稽古」では、アンドリュー氏の同時通訳は欠かせない。
畑山道場長にも頼りにされている。
プライベートでは新婚さん。子宝にも恵まれ夏には新しい家族が誕生する。「名前は、もう決めているんだ。女の子なんだ」とても楽しみな様子で、ご機嫌顔 で話すアンドリュー氏である。また妊娠中の奥様を気遣い、"奥様のために”と料理までこなす。「日本人が時代の中に忘れてきた"何か"」が彼の中にあるの ではないか・・・。彼こそは
”青き目のサムライ”。
注釈
※ワーキングホリデー;滞在期間最長1年。その国で暮らしながら観光はもちろん、学校で勉強することもできる。また滞在費や旅行資金を補うために就 労することも認められている。要するに、自分で作り上げるオリジナルの旅行。就労と観光ビザの両方のいいとこ取りのビザが政府から支給されるが、有意義に 滞在生活を過ごせるかどうかは全て自分の責任という、自身の資質を問われる厳しい制度ともいえます。