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合気道研心会とは

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合気道研心会とは

合気道 研心会と言う組織名

合気道研心会とは

   平成9年10月、当時 合気道小林道場で指導していた私は、小林保雄先生始め多くの方々の支援を受け、狭山市に初めて自分の道場 合気道狭山台道場を新設しました。

ここに狭山台道場を中心に、本川越道場、上石神井道場、武蔵新城道場等、埼玉・東京・ 神奈川県にわたって私が主宰する道場ができました。ここで対外的に統一する組織名が必要になり、会員の皆さんと相談して組織の名前を付ける事になりました。

合気道研心会とは

当時、小林道場と同様に畑山道場で良いのではと言う意見が多くありましたが、長きに 亘って私を支援して下さった皆さんが「これは自分たちの会だ」と思ってもらえるよう な組織名を付けたいと、かねがね考えていましたので、色々皆さんと知恵を絞りました。

東京で、先に合気道を始めていた兄(山口金弥七段)の影響で、私も大学3年の秋から 秋田で稽古を始めましたが、その兄から与えて貰った本が「 生活の中の合気道 」で した。これは当時、合気道本部道場で師範部長をされていた籐平光一先生の著作です。

大学生活で将来に不安を覚えていた私は、合気道に出会い何か一筋の光を見出したと思 った時、さらにこの本の 「プラスの気」「積極人生の勧め」「潜在意識の開発」等の 内容に、新鮮な感動を覚え、勇気付けられました。これらの思想は、籐平先生始め多く の合気道師範が学ばれた中村天風先生の教えと知り、先生の著作である「真人生の探求」 「研心抄」「錬身抄」を大変難解ながら座右の書としてきました。

ここで私は会員の皆様の賛同を得て、組織名を「合気道研心会」と名付けました。 合気道研心会は、今では会員の皆さんに大変定着しております。私はこれからも会員の 皆さんが「合気道研心会」と言う名前に誇りを持てるように日々努力して行きたいと考 えております。

合気道研心会の目指すもの

大きく!」「強く!」そして「美しく!」

合気道研心会とは

1. 身体的な考察

   合気道の動きは回転の動きです。その為、日本舞踊、社交ダンス同様身体の中心をしっかり保ち、背筋を伸ばし、両肩を下げ、胸を張り、両腕は伸び伸びと使います。両膝を緩やかにし、下半身を常に下向きに保ちます。

この様な動きを実現するには、下半身の強さがどうしても必要になります。下半身を鍛える為、ランニングやスクワット等いろいろ工夫することも良いでしょう。

逆に道場で、姿勢を良くし常に下半身に負荷をかける様稽古を心がける事も必要です。私達は、ともすれば前かがみに上半身を動かし、腕力を使い又握力を使い相手を倒そうとします。ここからはどんな強さも、大きさも、美しさも生まれません。腕、手首、手のひら全ての力を抜き 鞭のようにしなやかな動きが必要です。又上半身の力も抜き、良く例えられる様、柳のようにたおやかさが必要です。

力強い下半身の力を、力を抜いた上半身、肩、腕、掌を通して相手に伝えた時、初めて相手は納得し、気持ち-倒れることが出来るのです。そして抵抗する事なく、気持ち良く倒れて貰う事が合気がかかった状態と理解できます。

合気道研心会とは

2、精神的な考察

   それでは「強く」「大きく」「美しく」を実現する為には、どんな心持って稽古をしなければならないでしょうか。私達は、打つ、突く、握る等相手の攻撃に常に心が囚われてしまいます。常に気になります。

そしてもった際には相手を倒そうと、傷めようという強い気持ちに襲われます。ここに動きの強さは見られますが、大きさ、美しさは全くなくなります。残るのは相手の敵意だけです。

これは執着と言う言葉で表現できるでしょう。相手の表情、身体の動き、攻撃の手、足に気を取られ、そして投げる事に拘るという執着です。これらの執着心を、稽古しながら何としても取り除かなければなりません。

その為に私は常に言っています。相手の顔、手、足を見るな!自分の進む方向に意識を向けなさい!独りよがりになり、相手の手刀や掌が離れることなく、相手と共に動き更に相手を導く為に、自分の進む方向に意識を向ける事です。

私達は世俗的な欲望、例えば金銭欲、名誉欲、性欲、食慾等に囚われる日常です。

稽古の目的は、少しでもこれらから解放され、毎日生き生きと、溌剌と生活する事とも言えます。合気道の稽古を通して、執着心を取り除く事が最も大切な事と言えるでしょう。

以上合気道における身体の使い方、心の使い方を述べてきました。合気道研心会の理念は「強く、大きく、そして美しく」です。お互いに目標として稽古に励んでいきましょう。